上海は緯度31.14、経度121.29に位置する中国随一の商業都市です。日本の都市で言うと大体鹿児島市(31.36)と同じ緯度に位置します。春夏秋冬の四季と梅雨もあり、気候的には日本とそれほど変わりません。大まかには夏と冬が長く、季節の変わり目には短い雨季があります。2004年の年間平均気温は18.1℃で、年間降水量は1158.1mmになっています。最も過ごしやすい季節は春と秋にです。夏は非常に暑く、冬は寒いです。夏は湿度も高く過ごしにくく、電力供給の問題でたまに停電になります。特に冬は緯度が低いからということで油断をしていると大変なことになります。中国の北の地域では冬の間の最高気温が氷点下なのが普通なこともあり室内に入れば暖房がついていますが、上海では大きな施設や経営状態のよい商店を除き、暖房が入っていないケースが多々あります。大学生はコートを着たまま授業を受けますし、図書館へ行っても手がかじかんで文字を書けないということもあります。安い食堂ではコートを着たまま鍋をつつくということもよくあります。上海でも寒い時期は最高気温が氷点下近いの日もあります。上海へ留学や住むことを考えている方はある程度の覚悟をしておきましょう。旅行で上海にくるかたは春か秋がよいでしょう。秋には上海蟹も食すことができます。

2004年末時点での上海の人口は1742万人です。東京都の2004年末の総数が1246万人となっているので東京の1.5倍ほどいることになります。上海市の面積が6340.5平方kmで東京が2187平方kmなので面積は東京の3倍ほどあります。詳しい検証はしていませんが人口密度については上海が2133人/平方km、東京が5689人/平方kmとなっているので東京のほうがかなり人口密度は高いといえそうです。しかし、実際に上海市街地に住んでいる実感としては上海のほうが若干人口密度が高い気がします。上海は少し市街地を郊外に外れると本当に田舎町になってしまうこともあり、こういった人口密度の統計が出ているように思います。

経済的には中国随一の都市ということができそうです。解放政策以来順調に発展を遂げ、2003年次の北京のGNPが666.3億元となっているのに対して、上海は1325.9億元となっておりほぼ倍のGNPを稼ぎ出しています。2005年の7月にそれまで米ドルへの実質固定相場制であった元が変動相場制へ移行して元の価値がどんどん上がっています。これによるプラス、マイナスの効果も共にでてくるとは思いますが、世界的に見ても中国元を抜きに経済を語ることはできません。市街地にある古い建物はどんどん取り壊されて巨大な高層建築物やマンション群に置き換わっていっていますし、高速道路や地下鉄も整備されつつあり、まだまだ発展は続きそうです。現在上海はバブル期ですが2010年には万博もあり上海経済から目を離せません。

ただ、上海に来た多くの人が感じることだと思いますが電力供給、上下水道、道路、建築物の品質確保などのインフラまわりはまだまだ不十分で住環境としてはあまり良いとは言えません。また、住む人たちの経済状況のギャップがかなり激しく、今日生きられるかどうかも危ぶまれるような人がいるかと思えば、日本人の持つ金持ちの概念を突き抜けてしまっているような大金持ちもいます。これは中国全体の問題でもありますが、上海が真の国際都市となるためには解決しなければならない問題がまだかなりあると思います。しかし、刻々と姿を変える上海は一度訪れてみて損はありません。

 

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